日本林学会大会発表データベース
第115回 日本林学会大会
セッションID: P3046
会議情報

動物
道央地域におけるエゾシカの森林被害
*南野 一博福地 稔山口 陽子
著者情報
キーワード: エゾシカ, 低密度, 樹皮食い
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

北海道空知南部・胆振東部のエゾシカの低密度地域において、天然林および人工林のエゾシカによる森林被害を調査した。天然林では、7市町10ヵ所に0.04から0.1haの固定調査地を設置し、樹皮食い、枝食いによる被害を調査した。その結果、7.7から43.4%の被害がみられた。被害の90%以上は10cm以下の小径木であった。また、樹種別ではツリバナが最も被害を受けており、続いて、アオダモ、オヒョウとなった。一方、トドマツ人工林4林分において樹皮被害のモニタリング調査をした結果、累積被害率は12.5から31%であった。また、被害の多くは角擦りによるものであった。

著者関連情報
© 2004 日本林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top