日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: J12
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山地森林流域の水・溶質移動に多大な影響を及ぼす山体地下水の実態解明
竜ノ口山森林理水試験地南谷斜面のボーリング孔における地下水位変動
*細田 育広
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抄録
古生層堆積岩で構成される竜ノ口山森林理水試験地南谷中流域の0次谷斜面において土壌水分と地下水位の経時変動を観測し、流域流出水量との関係を解析した。地下水位観測井の設置に際して行ったボーリング孔の現場透水試験の値は風化基岩層(深さ2~18m)において2×10-6~1×10-4cm/sの範囲にある。斜面中腹の観測井(深さ18m)の水位は、大きな降雨イベントに対応して最大9m以上の変動幅で推移した。この地下水位の変動傾向は、斜面上部の表層土壌水分の変動傾向と概ね一致する。表層土壌(深さ0.4m)の飽和含水率は0.6程度と推定され、含水率0.4前後でマトリックポテンシャルは-70kPa程度まで急速に低下した。乾燥が進むにつれ、深さ方向とともに斜面の上下方向に大きな水分ポテンシャルの傾度が生まれ、この水分ポテンシャルの大きな傾度が解消されるまで地下水位に逓減傾向以外の目立った変化は生じなかった。こうした大きな斜面スケールの土壌水分変動を背景として、先行降雨量が少ない時、洪水流出水量が著しく少ないという古生層堆積岩流域の流出特性が生じているものと推察された。
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© 2013 日本森林学会
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