日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: O18
会議情報

森林生態系の放射能汚染の実態解明に向けて
福島第一原子力発電所事故に起因する野生キノコへの放射性セシウムの蓄積-東京大学演習林における事例-
*山田 利博村川 功雄齋藤 俊浩大村 和也高徳 佳絵井口 和信井上 淳才木 道雄齋藤 暖生辻 和明田野井 慶太朗中西 友子
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抄録
【目的】福島第一原子力発電所事故に起因する放射性物質の低汚染地域は東日本の広域に及ぶ。キノコは低汚染地域であっても比較的高濃度の放射性Csを含むことが多い。そこで低汚染の森林地域におけるキノコと土壌の放射性Csによる汚染状況を明らかにすることを目的とした。
【方法】東京大学の6地方演習林においてキノコとその潜在的な基質を2011年秋に採取し,134Csおよび137Csの濃度を測定した。
【結果】放射性プルームの広がりの延長上にある秩父演習林ではキノコとリターで比較的高い放射性Cs汚染が認められた。リターの汚染は千葉演習林や富士癒しの森研究所まで広範囲に広がっていたが,一部のキノコを除きリターよりもキノコの方が放射性Csの濃度は低かった。北海道演習林および生態水文学研究所では今回の事故による放射性Csは確認されなかった。また,大気圏内核実験あるいはチェルノブイリ事故に由来すると推定される137Csもキノコと土壌で確認された。
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© 2013 日本森林学会
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