日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: O19
会議情報

森林生態系の放射能汚染の実態解明に向けて
森林性ネズミ類における放射性セシウムの事故当年の蓄積実態
*山田 文雄友澤 森彦中下 留美子小泉 透島田 卓哉
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
福島第一原子力発電所事故(2011年3月)により放出された放射性物質は森林の落葉層や土壌表層に蓄積され,生態系での動態や野生動物の影響把握が求められる.地表や土壌中を生活空間とし,短寿命のアカネズミを対象に事故発生の7-9ヶ月後の放射性物質の蓄積の実態調査を行なった.調査地は1)原子力発電所から30kmの福島県川内村の国有林(川内調査地とよぶ,空間線量は平均3.6μSv/hr,10月下旬調査)と,2)70kmの茨城県北茨城市の国有林(小川調査地,空間線量0.2μSv/hr,12月上旬調査)の2カ所である.両調査地でアカネズミ類を30-50頭捕獲した.測定した放射性物質は,放射性セシウム(半減期約2年のCs-134と約30年のCs-137)で,放射性ヨウ素(I-131,半減期約8日)は検出限界以下であった.放射性セシウムの体内蓄積の部位は主に筋肉中とされ,アカネズミにおいても,筋肉(骨含む)中で肝臓より4倍高く,また毛皮より2倍高かった.両調査地におけるアカネズミの筋肉(骨含む)中の放射性セシウムの蓄積量には個体変異が大きいため,空間線量や齢・性及び食性との関係を検討した.
著者関連情報
© 2013 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top