日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: O22
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森林生態系の放射能汚染の実態解明に向けて
放射能汚染地帯の野生生物の長期モニタリングに向けて(環境変化と鳥類)
*石田 健
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抄録
福島第一事故原発の北西方向に約30km離れたおよそ20km四方の高線量地域において、2011年7月から鳥類カウント、景観観測、ウグイスの捕獲、累積線量測定など実施している。結果の一部と現地での観察から、鳥類を始めとした野生生物が、放射線と、人間活動低下等による環境変化、それらの結果として生じる種間相互作用の変化などによって、どのような影響を受けるのか、わからないながらも予測し、議論の種としたい。北阿武隈高地には、15種以上の地上性哺乳類や150種程度の陸生鳥類を始め、多くの野生生物が生息している。なだらから残丘陵群の中に田畑、牧草地、落葉樹林や針葉樹植林が混じった景観で、生物多様性は高い。人の手が強く入ってきた生態系であり、避難に伴って人間活動の低下がもたらす環境変化も大きい。長期低線量内部被曝と環境変化の影響を区別することは容易ではないものの、長期の広域で鳥類カウントとウグイス等の捕獲個体を用いたモニタリングによって、少しでも、両方の影響が明らかにできるかもしれない。ウグイスの羽毛と地上約12mの枝先~地中(15cm)の微環境の線量モニタリングの結果、線量変化をもとに、予測する。
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© 2013 日本森林学会
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