日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-036
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生態
140年生スギ造林地の地上部純一次生産量: 天然更新した広葉樹が優占する不成績造林地との比較
*榎木 勉
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抄録
福岡県久山町に位置する九州大学福岡演習林14林班に生育する約140年生のスギ人工林に30mx60mのプロットを設置し、地上部一次生産量(ANPP)を測定した。プロット内にはスギが35本生育し、胸高断面積合計は59.7m2であった。最大樹高および直径は33m、126cmであった。アロメトリー式により算出した地上部現存量は215.3Mg/haであった。プロットは18個の10mx10mのセルに分割し、各セルには開口面積0.25m2のリタートラップを一つずつ設置した。胸高直径の2年間の変化から求めた地上部成長量は2.6Mg/ha/yr、リターフォール量は6.2Mg/ha/yr、これらの和であるANPPは8.8Mg/ha/yrであった。プロットには、この造林が不成績のため天然更新した広葉樹が優占する二次林が隣接する。二次林の胸高断面積合計は51.4m2、地上部現存量は278.4Mg/ha、地上部成長量は8.6Mg/ha/yr、リターフォール量は3.7Mg/ha/yr、ANPPは12.3 Mg/ha/yrであった。これらの違いはスギと広葉樹の光合成生産物の配分の違いを反映していると考えられる。
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© 2013 日本森林学会
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