日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-040
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生態
マツ枯れ進行中の海岸クロマツ林における高木性常緑広葉樹の分布
*秋保 開祉紙谷 智彦
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抄録
砂丘上のクロマツ人工林に生育している高木性の常緑広葉樹は、マツ枯れで衰退するクロマツの補完樹種になる可能性が高い。本研究では海岸林に自然侵入した高木性常緑広葉樹の広域的な分布と更新の状況を明らかにすることを目的とする。 調査は新潟市の海岸クロマツ人工林で行った。自然林と接した地点から1.3、2.7、3.7、5.1、8.6kmの各地点に稚樹調査区を設置した。出現した高木性樹種は、樹種名、樹高、および、樹高が2m以上の場合には胸高周囲長を記録した。高頻度に出現したシロダモについては、稚樹調査区を含むように成熟個体調査区を設置し、開花期に雌雄を判別し位置を記録した。雌株については果実数もカウントした。 その結果、各調査区のシロダモの分布密度は、角田山からの距離に相関は無く、成熟雌個体数とそれらがつけている果実の積算数に有意な相関があった。また、マツ枯れの進んだ林分でシロダモが高密度に出現している傾向があった。稚樹密度の高い林分ではシロダモのパッチが形成されており、良好に更新していた。これらのパッチを活用して、シロダモをマツ枯れ後の補完樹種とする方法について考察する。
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© 2013 日本森林学会
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