日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-042
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生態
アフリカ東南部におけるミオンボ林への熱帯山地雨林の侵入過程
*藤田 知弘
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抄録

異なる植生帯への侵入過程(ex. 熱帯雨林種のサバンナへの侵入)における促進作用を検討した研究は少ない。本研究はアフリカ東南部において山地雨林種であるSyzygium guineense ssp. afromontanum(フトモモ科:以下Syzygium)の周辺疎林への侵入過程における促進作用の重要性を検討した。
 本調査地は大部分がミオンボ林(マメ科が優占する熱帯疎林)から構成されるが、パッチ状の山地雨林も存在している。本研究ではミオンボ林においてSyzygium実生の生存率を4マイクロハビタット(B. floribunda 下、U. kirkiana下、F. natalensis下,オープンスペース)で比較した.さらに、以上のマイクロハビタットで環境条件を比較した。 
 調査の結果、F. natalensisB. floribunda下にセットしたSyzygium生存率はU.kirkiana下とオープンスペースのものよりも有意に高い値を示した.本研究はF. natalensisB. floribundaSyzygiumのミオンボ林における定着を促進していることを示唆する。

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© 2013 日本森林学会
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