日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-101
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造林
スギ人工林における下層植物群落の土壌環境による構造の違いとその皆伐後の変化
*長谷川 幹夫図子 光太郎相浦 英春高橋 由佳
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抄録
収穫後放置されるスギ人工林の樹林化の過程を把握するため,土壌環境に対応した下層植物群落構造の違いと皆伐後の動態を検討した。2004年,富山県立山町の標高400mにある約1.2haの人工林(72年生)内で10mメッシュの交点に2m×2mのコドラート105区を設置し,維管束植物の自然高・植被率及び高木性稚樹の発生消長を2007年まで調査した。下層群落は,土壌水分条件の良好な方から順にウワバミソウ型(105区中24区:斜面下部)・テンニンソウ型(42区:下部)・エゾアジサイ型(25区:中部)・オオバクロモジ型(14区:上部)の4型に分類された。伐採跡地は皆伐後に発芽したススキやアカメガシワ等によって急激に覆われたが,皆伐後に消失した種は無かった。皆伐後の被覆量(植被率%×植生高cm)はウワバミソウ型でより大きく,発生した稚樹の密度はオオバクロモジ型でより高かった。3年後の稚樹密度は,ウワバミソウ型に比べてオオバクロモジ型で高かったが,周辺森林の林冠構成種だけを対象にした場合、群落型間で差が無かった。伐採跡地では各構成種が土壌環境に応じた分布・成長を呈し,更新が進行しつつあることが示された。
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© 2013 日本森林学会
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