日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P1-103
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造林
列状間伐されたスギ人工林に出現した高木性広葉樹の成長過程
*小澤 悠紀紙谷 智彦
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抄録
針葉樹人工林の列状間伐は、伐採列の光環境が良好になる。そのため、林分によっては高木性広葉樹が自然侵入していることから、混交林に誘導できる可能性がある。本研究では列状間伐が実施されたスギ人工林内に生育する高木性広葉樹の定着時期と成長過程から混交化の可能性について検討する。 調査は新潟県阿賀町の4残1伐により列状間伐が実施された32年生のスギ人工林で行った。伐採列内に出現したコナラ、ミズナラ、クリ、ホオノキ、ウワミズザクラ、ウリハダカエデ、コシアブラを各5個体と植栽されたスギ3個体を50cm単位で切り分け、樹幹解析を行った。 広葉樹の定着時期は除伐翌年に最も集中していたことから若い萌芽から成長した可能性がある。樹種ごとの平均肥大成長量はクリで有意に大きく、コシアブラで小さかった。ホオノキ、コシアブラでは間伐時期に関わらず成長に波があるなど、樹種により成長に違いが見られた。間伐後に有意に肥大成長が大きくなった樹種はクリ、ウリハダカエデ、スギであった。平均樹高成長量に有意差は見られなかった。現状のまま推移すれば林齢45年程でクリ主体の広葉樹が林冠に達し、混交林を形成すると予想された。
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© 2013 日本森林学会
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