日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: A09
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経営
沖縄島やんばる地域の二次林における大径木の再生・分布状況
*高嶋 敦史大島 順子久高 将和
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抄録
沖縄島北部やんばる地域の亜熱帯林は,多様性の高い固有の生態系を育んでいる。その中には,大径木やその樹洞に依存して生息する種も多く,大径木はこの地域の森林生態系を特徴づける存在になっている。しかしながら,この地域の森林の多くは,第二次大戦後の強度伐採などの人為的攪乱を経験している。よって原生的な植生と比べると,現在の林内における大径木の密度は低くなっており,今後は原生的な環境の保全と二次林の遷移進行・再生が地域の森林を管理するうえで重要なテーマになると考えられる。そこで本研究では,第二次大戦後に強度伐採された後に再生した約60年生の二次林の小流域(約4ha)について,大径木の局所的な残存状況と一般的な再生状況をとりまとめた。その結果,胸高直径30cm以上の大径木は1haあたり70~80本程度存在しており,その約3分の2をイタジイが占めていた。立地環境で見ると,大径木は尾根に少なく,斜面中腹から下部にかけて多くみられた。なかでも,種子が大きく重力散布で更新するオキナワウラジロガシは斜面下部に限定的に分布しており,強度伐採後に高標高側へ分布域を広げることが困難になっている様子がうかがえた。
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© 2013 日本森林学会
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