日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: A31
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林政部門
木材利用の勘定について
*大津 裕貴小池 浩一郎
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抄録

製紙・パルプ産業では従来のパルプや紙製品の生産に加え、エネルギー製品や化学製品などを生産することに注目している。これらの技術はバイオリファイナリーと呼ばれ、一部の企業では研究・開発に意欲的な意見が聞かれる。また、FIT制度の開始や木質バイオエネルギーへの期待の高まりから各地で木質バイオマスを利用したエネルギー生産施設が整備され始めている。これらのことから、森林資源の利用においてマテリアルだけでなくエネルギーとしての利用についても合わせて把握することが重要になるのではないかと考えている。しかし、燃料用に利用されている木材の量など既存の統計情報では把握しきれない部分が多くある。これらの情報を把握し整理するためにも、森林資源のマテリアル利用とエネルギー利用を合わせて記録するための何らかの枠組みを検討することは有効ではないかと考えられる。そこで、本報告ではマテリアル/エネルギー勘定について既存の研究を整理することでその表現方法について検討することを目的とする。

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