日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1B056
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生態部門
日向夏栽培における訪花昆虫と結実量の関係
*湯村 昂広岩本 麻里平田 令子光田 靖伊藤 哲
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キーワード: 訪花昆虫, 結実, 土地利用
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抄録

日向夏は宮崎県を代表する柑橘類であり県の特産品である。日向夏は自家不和合成であるため栽培において人工授粉を行っている場合がほとんどであるが、人工授粉の作業は大変な労力と時間を必要とし、一般的な柑橘類に比べて栽培コストが高くなるという問題がある。そこで栽培コストを引き下げる一つの方策として生態系サービスの一つである送粉サービスを利用した人工授粉の省略化が考えられる。これらより本研究において昆虫の豊富さとランドスケープ構造の関係・日向夏の結実量の関係を明らかにすることを目的とした。
宮崎県東諸県郡綾町内に存在する5ヶ所の日向夏農園において、日向夏の開花期である5月上旬に訪花昆虫の個体数調査を行った。各農園に2から4本の調査対象木を設定し、訪れた昆虫の個体数を4つの分類に分けてカウントした。一方で11月下旬にそれぞれの調査地において調査木とその周囲木の写真を撮影し、それぞれ結実数のカウントを行った。また、H25年度の航空写真を用いて農園周辺の土地利用図を作成し、ランドスケープ構造を定量化した。これらの解析から得られたデータを利用し、訪花昆虫数、ランドスケープ構造、結実量の関係を解析した。

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