日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: C28
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経営部門
福島県只見町叶津集落における国有林計画史料を用いた森林利用履歴の把握
*宮本 麻子松浦 俊也佐野 真琴
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抄録

森林計画史料は作成された当時の森林に関する自然立地および社会的な情報を持ち合わせている。本研究はこのような性質もつ森林計画史料から森林景観やその変化要因に関する情報がどの程度得られるか、景観史研究への有用性を明らかにすることを目的としている。その一環として、ここでは、福島県南会津郡の国有林奥会津森林計画区に位置する叶津区を対象として経年的な森林計画書及び附属林相図から林相、過去のゾーニング、地域住民利用の林分配置等に関する情報を収集し、森林利用変遷の特徴を捉えた。その結果、文献情報や聞き取り調査からは把握することが困難であった空間的な森林利用履歴の把握、既往文献情報との重ね合わせによる地域住民の森林利用情報の詳細化が可能となり、各種情報を得られる森林計画は景観史研究に有用な史料となりうると推察された。本研究はJSPS科研費24501300の助成を受け実施した。

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