日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: E04
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遺伝・育種部門
次世代シーケンサーを用いたハチミツに含まれる花粉の種の同定
*長谷川 陽一浅野 亮樹高田 克彦
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抄録

蜂蜜は花の蜜をミツハ?チか?集めて貯蔵したものて?、レンケ?蜂蜜やニセアカシア蜂蜜、トチノキ蜂蜜なと?、さまさ?まな種類の単花蜜や、多くの植物に由来する百花蜜が販売されている。このように、ミツバチは多様な植物を利用しているので、ひとつの蜂蜜であっても多数の植物に由来している可能性がある。蜂蜜の元となった植物種を明らかにすることは、蜂蜜生産および養蜂に活用されている森林資源の把握につながると考えられる。そこで本研究では、5種類の蜂蜜(ニセアカシア(東北),クリ(東北),ソバ(東北),百花(東北),百花(関東))からそれぞれ花粉を採集し、そこからDNAを抽出して、次世代シーケンサーを用いて、3つの領域(rbcL,trnL,ITS1)のDNA塩基配列の決定を行なった。得られた配列はBLAST解析によって植物の分類群を特定し、蜂蜜の元となった植物の種の同定を試みた。全ての蜂蜜から、複数の分類群の植物のDNA配列が検出された。また、ITS1を用いた時に種まで識別できるDNA配列の割合が最も高かった。種まで識別できた植物分類群のうち、高木:低木:つる:草本の割合は、21種:7種:8種:24種、虫媒花:風媒花:不明の割合は、50種:7種:3種であった。

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© 2015 日本森林学会
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