日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T22-01
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持続可能な社会の実現に向けた森林教育
外部連携による中学校の森林教育
*小西 伴尚蔵治 光一郎洲崎 燈子平賀 伸夫荻原 彰
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抄録

近年のPISAなどの結果より「理科嫌い」「理科離れ」が大きな問題として示唆された。三重中学校・高等学校では,この問題に対し, 2005年度から外部講師による特別授業等を開始した。企画の一つで中学2年生に実施した「森の健康診断」について,企画を実施前と実施後の生徒の意識調査を行ったところ,生徒達の「科学技術や理科・数学に対する興味・関心」の変化は,「ある」・「どちらかというとある」が50%→60%に増加し,「研究者を身近に感じる」に関しては,「感じる」・「どちらかというと感じる」が8%→67%に増加するなど著しく効果を挙げていることがわかった。またその中で,「全員参加」,「本物を見せる」,「自分達でデータを取る」,「生徒自身に発表させる」,「地元や専門家が関わる」が教育上の効果があると示唆された。またこのような企画が,高校時の理系選択者を増やすのに効果があることも示唆された。現在,このような企画が市内全体の小中学校でできないか,県・市・教育委員会・教員・ボランティアで話し合っている。その内容についても当日報告する。

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