日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T22-04
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持続可能な社会の実現に向けた森林教育
愛知県立高校における森林・林業教育
*雨宮 永
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抄録

愛知県における森林・林業に関する学科は、安城農林高校の森林環境科、田口高校の林業科、猿投農林高校の林産工芸科の3学科である。3校とも地域の特色に応じたかたちで森林・林業の専門教育を行ない数多くの人材を輩出してきた。演習林保有高校は、安城農林高校、田口高校、猿投農林高校、新城高校の4校である。高等学校における演習林は、将来森林・林業に関わる職業に就く生徒に対し、林業教育を行なうために必要な実習林であり、実験や研究調査など教育的に幅広く活用されるフィールドである。今回、森林・林業に関わる学科について、各校における教育課程をはじめ、演習林の規模、利用頻度などを調査し、その利用状況や実態を分析した。また、現在在籍する生徒へアンケートによる意識調査を行った。愛知県は森林の公益的(多面的)機能の重要性や持続可能な森林経営の実現を重要視し、担い手の育成・確保と林業事業体の強化に力を入れている。持続可能な社会における高等学校の森林・林業教育が今後どうあるべきかを模索する。

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