日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T23-09
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観光とレクリエーション
全国の国立公園の環境価値評価
*栗山 浩一庄子 康柘植 隆宏
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抄録

 国立公園には,美しい景観や登山を楽しむなどのレクリエーション価値や野生動物の生息域を提供するなどの生物多様性保全の価値など,様々な環境価値が存在する。本研究では,全国の国立公園を対象に国立公園が持つ環境価値を計測するとともに,今後の国立公園管理のあり方について検討を行う。
 環境経済学では環境の価値を計測するための環境評価手法の開発が進められているが,本研究ではトラベルコスト法を用いて国立公園の評価を行った。トラベルコスト法は環境が訪問行動に及ぼす影響をもとに環境の価値を計測する手法である。トラベルコスト法にも様々なモデルが提案されているが,本研究では全国の国立公園を対象とすることから,訪問地選択と訪問回数選択の両者を同時に分析できるKuhn-Tuckerモデルを採用した。
 2013年3月に過去1年間に訪問した国立公園と訪問回数を調査した。調査対象者は全国の20~59歳の一般市民,調査方法はWeb調査である。2712名から回答が得られた。このデータをもとに国立公園の環境価値の計測を行った。

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© 2015 日本森林学会
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