日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: A29
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学術講演集原稿
所得水準が木材消費量に与える影響の変動に関する国際統計分析
*岡 裕泰
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抄録

FAOの林産物統計をもとに1990年から2014年までの国別の所得水準と木材消費量の関係を分析した。横断面で見ると、一人あたりGDPが1万ドル以下の国では所得水準と木材消費水準の関係が強く、GDP1万ドルあたり、製材品と木質パネルの合計でおおむね0.2m3の木材消費量となっていることが分かった。一人あたりGDPが1万ドル以上になると所得水準と木材消費水準の関係が弱まり、1万ドル増加あたり0.06m3程度の消費増加で、ばらつきも大きい。動態的にみると5年ごとの地域別の木材消費増加率はGDP成長率に依存しており、5年ごとのGDP成長率から10%ポイント程度差し引いた大きさとなる傾向があった。一方、製材等の加工をせずに使用するその他産業用丸太(杭など)の消費量は、所得水準との関係がほとんどなく、世界全体では製材品と木質パネルの消費量合計の1/3~1/4程度だが、アフリカではその他産業用丸太の生産量(ほぼ消費量に等しい)の方が大きい傾向にあることが確認された。

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© 2017 日本森林学会
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