日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: T2-6
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学術講演集原稿
部分皆伐が放射性セシウムの流出に及ぼす影響
*錦織 達啓林 誠二渡邊 未来保高 徹生
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キーワード: 放射性セシウム, 流出, 皆伐
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抄録

皆伐施業が森林集水域からの137Cs流出を増加させるか検証するため、茨城県筑波山の森林集水域にて、部分皆伐(面積の13%)前後の懸濁態137Csの流出傾向を比較した。皆伐後、集水域からの懸濁物質(SS)の年間流出量は1.42~1.95倍に増加したが、137Cs流出量は皆伐前の0.80~1.14倍に止まった(集水域の137Cs蓄積量の0.21~0.30%に相当)。これはSSの137Cs濃度が皆伐直後から急速に低下したためであり、その低下要因としてウェザリングと、集材路のような137Cs濃度の低い地点からのSS供給が考えられた。ウェザリングの影響を除いた、皆伐による正味の137Cs流出増加量は、2.5年間で皆伐地の蓄積量の0.71%と推計されたが、集水域全体では0.092%であった。したがって、本集水域では皆伐の137Cs流出量への影響は限定的であると結論付けられる。

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© 2017 日本森林学会
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