主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第128回日本森林学会大会
回次: 128
開催地: 鹿児島県鹿児島市(主に鹿児島大学郡元キャンパス)
開催日: 2017/03/26 - 2017/03/29
皆伐施業が森林集水域からの137Cs流出を増加させるか検証するため、茨城県筑波山の森林集水域にて、部分皆伐(面積の13%)前後の懸濁態137Csの流出傾向を比較した。皆伐後、集水域からの懸濁物質(SS)の年間流出量は1.42~1.95倍に増加したが、137Cs流出量は皆伐前の0.80~1.14倍に止まった(集水域の137Cs蓄積量の0.21~0.30%に相当)。これはSSの137Cs濃度が皆伐直後から急速に低下したためであり、その低下要因としてウェザリングと、集材路のような137Cs濃度の低い地点からのSS供給が考えられた。ウェザリングの影響を除いた、皆伐による正味の137Cs流出増加量は、2.5年間で皆伐地の蓄積量の0.71%と推計されたが、集水域全体では0.092%であった。したがって、本集水域では皆伐の137Cs流出量への影響は限定的であると結論付けられる。