日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: T2-5
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学術講演集原稿
森林内の放射性セシウムの分布・動態に及ぼす乾性・湿性沈着の影響
*金子 真司赤間 亮夫藤原 健橋本 昌司平井 敬三池田 重人今村 直広梶本 卓也川崎 達郎小林 政広小松 雅史三浦 覚大橋 伸太大貫 靖浩小野 賢二齊藤 哲阪田 匡司鈴木 養樹高野 勉
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抄録

 2011年から行っている森林の放射性物質モニタリングでは、事故から年数が経過するにつれて森林生態系の放射性セシウム分布は変化し、2015年になると多くのプロットでは鉱質土壌の割合がほぼ80%以上となった。しかし、上川内スギプロット(KKS:川内村)は鉱質土壌の割合が61%であり、堆積有機物層に31%が存在し、鉱質土壌への移行が遅れていた。2012年に調査を開始した川内ヒノキ(KH)、川内広葉樹(KK)でもKKSと同様の傾向がみられ、川内スギ(KS)を除く川内村の調査プロットで土壌への移行が遅れていた。 放射性プルームの通過時の気象条件に基づく乾性沈着と湿性沈着の空間分布推定図(Katata et al. 2012)によると、大玉村は湿性沈着が主であり、川内村では乾性沈着が主であると推察されている。湿性沈着と乾性沈着がどのような形態の放射性セシウムであるか詳細は明らかになっていないが、川内村のスギの葉から放射性セシウムを含むケイ素を主体とした微細な粒子が発見されている(Yamaguchi et al.2016)ことから、乾性と湿性の沈着の違いが、森林内の放射性セシウムの分布や動態の違いに関係するのではないかと考えられる。

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