主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
経営学習論では職場における業務の在り方が学習と成長に重要であると論じる。本研究は森林組合における人材育成について、経営学習論の観点からその現状を明らかにすることを目的とし、鳥取県の 6つの森林組合の職員、作業班員に対してアンケート票調査を行った。そして経験学習サイクルモデルに基づいて、森林組合の職員、作業班員の成長環境について分析した。これは具体的経験、内省的観察、抽象的概念化、能動的実験というプロセスを循環的に経験することにより、能力の向上が実現するというモデルである。 作業班員はいずれのプロセスに関しても、ポジティブな評価を示す傾向があった。一方で、職員はモデルにおいて最も影響が大きいとされる具体的経験に関する項目はポジティブな評価が見られたものの、抽象的概念化、能動的実験に関する項目についてはネガティブな評価がポジティブな評価を大きく上回る項目が見られた。また、作業班員も職員も周囲からの支援に課題を抱えていると考えられ、特に上司からの精神支援に課題があると示唆された。近年活動量を増大させている組合では比較的良好な支援の存在が示唆されたが、その因果関係については今後の課題である。