主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
ナラ枯れは、メスが病原菌を媒介するカシノナガキクイムシによって引き起こされる。羽化後、被害木から飛翔したオスは、集合フェロモンを放ち、他個体を新宿主へ飛翔させる。しかし、フェロモンが飛翔距離にどの程度影響を及ぼすかについてはまだ明らかではない。フェロモン下の飛翔距離を知ることは重要である。また、飛翔に影響を及ぼす濃度が明らかになれば、効果的なフェロモントラップの配置間隔が決められる可能性がある。本研究では、フェロモンの濃度を変化させ、ろ紙に各条件の濃度のフェロモンを10μml含ませ、フラスコに介する方法で実験用チャンバーにフェロモンを送り込み、ダクトから排出した。フェロモンが充満させた環境で飛翔距離への影響を調べた。市販のフェロモンを原液、100倍、1000倍希釈して、フライトミルを用いて飛翔距離を測定したところ、各条件で15km以上飛翔した個体の割合は原液21%、1,000倍希釈で21%、フェロモン無し7%、100倍希釈で4%であった。応答変数を飛翔距離とし、説明変数を性別、フェロモン濃度でglmの最小AICモデルでは、フェロモン濃度が飛翔距離に採択され、フェロモン濃度が飛翔距離に影響を及ぼすことが示唆された。