主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
松くい虫被害は西日本から東日本へ推移し、平成28年度には北海道を除く46都道府県で被害が発生している。現在の被害はピーク時の約1/5の水準となっているが依然として国内における最大の森林病虫害となっている。被害対策の一つに「駆除対策」があり、被害木を伐倒し、くん蒸等の適切な処置を行うことにより被害木に生息しているマツノマダラカミキリの幼虫を駆除することにより被害拡大を抑制する方法がある。このためには、新たな被害木の位置を効率的に把握し、前述の駆除対策を実施する必要がある。現地での目視確認による被害木把握では道路配置状況や地形により確認が困難な地域が生じる。そこで本研究では、広域の観測が可能な空中写真撮影を実施し、画像解析により枯死木と推測される箇所を抽出した事例について報告する。画像解析はNDVIによる抽出と教師無し分類の両方を試みた結果、NDVIでは枯損木と一緒に影部分も過剰抽出される結果となり、教師無し分類のほうが良好な抽出結果となった。最新の枯損木の位置を把握し、現地対策を効率的に進めるこのような事例は集中的な松枯れ対策が必要な地域において有効であると考えられた。