主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
近年,マルチスペクトルおよび熱赤外センサの小型・軽量化が図られており,農業分野ではUAVリモートセンシングのツールとして普及しつつある。これらのセンサの森林リモートセンシングへの適用,特に森林樹木の健全性モニタリングへの応用を視野に,両センサによる樹木の水分生理状態の検出特性について検討を行った。ガラス温室内で潅水頻度を変えて栽培した7年生シラカンバの鉢植苗を供試して,日中に葉の水ポテンシャル値と蒸散速度を測定するとともに,UAV搭載型のマルチスペクトルカメラ(Blue 465-485 nm,Green 550-570 nm,Red 663-673 nm,Near IR 820-860 nm,Red Edge 712-722 nmの5バンド)およびサーマルカメラ(7.5-13.5μm)により苗を地上で側方より撮影した。それぞれの撮影画像から個体当たり15葉程度の輝度値を計測し,各バンドの反射率と放射温度の個体平均値を算出した。NIRとREの反射率は水ポテンシャルの低下に伴ってやや低下する傾向が認められたが明瞭ではなかった。NDVIやNDREと樹木の水分状態との関連は認められなかった。一方で,放射温度と蒸散速度の間には明瞭な相関が認められた。