日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-052
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学術講演集原稿
天然林施業の知識ベース構築とその運用
*尾張 敏章坂上 大翼當山 啓介中村 和彦Sadeepa Jayathunga小池 征寛遠國 正樹井上 崇木村 恒太
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抄録

多様で複雑な特性を持つ森林の管理において、長期の管理経験を通じて獲得された知識が重要である、との認識が世界的に広がっている。発表者らは、不確実性下における天然林施業の意思決定支援を目的として、先端的な情報技術を駆使しながら森林技術者が有する経験知を抽出し、コンピュータ上に格納・集積した「天然林施業の知識ベース」の構築を進めている。本報告では、東京大学北海道演習林をモデル・フィールドとして実施した知識ベースの運用試験の結果を紹介する。同演習林の天然林施業手法である「林分施業法」の主要技術のうち、森林技術者の経験的知識が特に必要とされる技術(天然林の林種区分、施業方針の策定)を対象とした。同演習林の45・48林班において、過去の施業実践を通じて記録・蓄積された資料・データ(林班沿革簿、施業区域図、作業指令書、現地検討会議事録、標準地調査、空中写真、航空機レーザー計測など)を体系的に整理・集積した知識ベースを構築し、林種区分の確認と施業方針の審議決定を行う場である現地検討会での議論に活用した。実際の森林管理業務に知識ベースを適用し、有用性の評価と必要な改善を試みた。

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