主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
森林に生息する鳥類は、採餌場所が種で違うことなどから、森林の構造によって種構成が大きく異なることが知られている。そのため、環境変化等に伴う生物群集の現状を知る上で、鳥類はよい指標生物となりうる。そこで本研究は、群馬県利根郡みなかみ町にある日本大学水上演習林を対象とし、林分構造と鳥類の出現種数の関連性を明らかにすることを目的とした。対象林分は、コナラ・ミズナラ林、ブナ林、スギ人工林、カラマツ人工林とし、スギ人工林については、枝打ちをした林分とされてない林分の比較も行った。鳥類調査はスポットセンサス法により、越冬期(12月)・繁殖期前期(5月)・繁殖期後期(7月)の計3回行った。この他、林分調査と下層植生調査を行った。その結果、カラマツ人工林と枝打ちをされたスギ人工林で鳥類の出現種数が多い傾向が見られた。一方で、枝打ちをしていないスギ人工林の鳥類出現種数は少なかった。越冬期の12月は、全林分を通じてもっとも鳥類種数が多かった。一般的に天然林は鳥類の出現種数が多いと考えられているが、今回の調査では人工林においても多くの鳥類種が確認される結果となった。