日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-069
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学術講演集原稿
スギ挿し木苗の発根状況と植栽後の生育
*相浦 英春
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抄録

スギ6品種の挿し木苗を対象に,1984年秋,1985年春,1986年春の挿し付けから5~7ヶ月後に掘り取り,その際に挿し穂からの発根数と最も長く伸びた根の長さ(発根開始時期に関係すると考えられる)を計測し,苗畑に移植後1生育期間の伸長成長量を目的変数,掘り取り時の発根数と根の長さを説明変数として,一般化線形モデルで解析した。その結果は品種や年次によって異なったが,挿し付け年をすべてプールして解析した結果では,各品種とも根の長さと正の関係が認められた。また,説明変数に発根の有無を表すダミー変数を加えたところ,発根していない場合は苗畑移植後の成長がほぼ望めない結果となった。一方,造林地に植栽した苗木がどの品種についても競合植生から抜け出したと判断された5年生時の樹高を目的変数に,説明変数に苗畑に移植後1生育期間の伸長成長量と山出し時および植栽時の苗高を加え解析した結果,すべての品種に共通して山出し時または植栽時の苗高で正の関係が認められた。これらの結果からは苗高が大きいほど良好な初期成長を示すが,挿し付け当年の発根状況からの判断は困難であると考えられた。

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