主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
通常より低労力で生産可能と考えられる直挿しコンテナ苗(コンテナへ直接挿し木をする手法)は、容器から抜き取る際に根鉢が崩れることが多い。この要因として根系発達が不十分であることが考えられる。そこで、発根を促すために挿し穂の下部に各処理を施して挿し木し、直挿し苗の発根特性や根系構造について調査した。処理区の設定は、A:切口から5cmまで表皮を一部切削、B:切口から5cmまで皮層をすべて除去、C:切口から2cmまでシリコンで閉塞、D:切口をシリコンで閉塞、表皮を一部切削、無処理とし、挿し木してから6か月経過後の発根率と根系構造について調査した。6か月経過後の発根率は無処理30%に対して、A・Bは40%、C・Dは0%であった。Bは皮層を除去した切口上部から発根していた。無処理とA・B間で根系構造(木化本数、最大根長・根径)に有意差はなかった。以上の結果より、A・Bのように表皮や皮層に物理的ストレスを与えても、発根率や根系構造は無処理の苗と変わらないと考えられた。Bは無処理と比べて発根位置が5cm高く、根系が高い位置で発達し、根鉢の崩れを防ぐ可能性が示唆された。