主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
森林教育の効果を高めるためには、義務教育の期間内、特に初等教育の段階における実地体験学習を中心とした教育を普及させることが望ましい。幼少期の体験学習が、成長後の価値観や行動規範に与える影響は計り知れないからである。しかし、多くの人々はそれぞれの人生において、在学期間よりも長い間働き、家庭等を守り、さらには余暇を過ごすこととなる。そこで、学校卒業後でも森林の重要性について学ぶことのできる生涯学習の機会を作り、一生継続することのできる森林教育を普及させる方法はないだろうか、この点について考察したいと思う。本発表では、ブータン国内の学校で実施される植樹体験学習と、北欧諸国の慣習法として発展した自然環境享受権の二点に焦点を当てつつ、Ⅰ.ブータンにおける植樹実地体験学習を中心とした森林教育の制度及び実地調査の内容、Ⅱ.北欧諸国における自然環境享受権の定義及び制度的枠組み、Ⅲ.フィンランドにおける森林博物館と国立公園での実地調査の内容、最後にこれらの内容を踏まえたうえで、Ⅳ.世界中の人々が地球規模で行うことのできる森林に関する生涯学習の可能性と展望、の四項目について述べることとする。