日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-120
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学術講演集原稿
モウソウチク皆伐後の天然更新木と土地利用前歴の関係について
*豊田 信行
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抄録

 愛媛県松山市周辺のモウソウチク(以下竹と言う)を皆伐して、広葉樹を植栽した施業地において、天然更新による広葉樹林化の可能性を検討した。1)竹林(空中写真で樹冠部を80%以上竹が占有)又は、木竹混交林(樹冠部の竹占有率80~20%)の期間を1947年から2014年までの空中写真で判読した。2)下刈りが終わった(伐採後8年以上)施業地において、天然更新幼稚樹(先駆種を除いた主に遷移中期種)を毎木調査した。3)広葉樹林に近い竹林では、天然更新稚樹が良く見られることから、広葉樹林から調査地までの距離を竹林が多かった1989年の空中写真で調べた。 結果、4)木竹混交林を皆伐した場合は、天然更新幼樹が2千~6千本/haあり、ほぼ広葉樹林化が可能な本数であった。 5)竹林は竹林であった期間が長くなるほど幼稚樹の数が減少する傾向が見られ、さらに幼樹数の平均は260本/haと少なかった。 6)幼稚樹の数は、広葉樹林から遠くなるほど少なくなり、90mを超えるとほぼゼロ本/haとなった。 7)竹林は竹林であった期間の長短に関わらず、又広葉樹林からの遠近に関わらず、植栽による広葉樹林化が適切と考える。

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