日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-174
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学術講演集原稿
中部地方におけるスズタケの2017年一斉開花の範囲
*岡本 透齋藤 智之星野 大介
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抄録

演者らは、昨年度の本大会において、中部地方に伝わるササの一斉開花・結実に関する歴史資料を収集し、ササの種類と年代を整理した結果、当該地域において2017年にスズタケが一斉開花する可能性が非常に高いことを報告した。それを受けて、2017年春から初夏にかけて岐阜県東濃、愛知県奥三河地域においてスズタケの状態を確認したところ、ほとんどの稈に穂状の花序が付いていたため、一斉開花が生ずると判断された。このため、春から夏にかけては花序、夏は実、秋以降は実が落下した跡、および枯れた葉と稈の存在を確認することにより、一斉開花の範囲を調査した。現時点までにスズタケの開花を確認した地域は、静岡県北西部、愛知県北東部、長野県南部下伊那・木曽、岐阜県美濃中部・東部および飛騨南部、三重県北西部、滋賀県南東部であり、非常に広域にわたっている。また、1897年にスズタケの実を収穫した記録のある地域では、いずれも2017年の開花を確認することができた。一斉開花の状況としては、核心部と考えられる地域では9割以上のスズタケが開花していたが、縁辺部では開花集団の規模が小さく、非開花および既に枯死した集団と混在していた。

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