主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
中国原産の外来樹木トウネズミモチは明治初期に日本に導入され,近年その分布拡大が問題になっていることから,在来種との競合が懸念されている種である.本研究では,トウネズミモチと在来樹種の競合と生理・形態特性との関係を解明することを目的とした.トウネズミモチと在来種の種特性を比較することは競合の予測に繋がり,在来生態系の保全に役立つと考えられる.トウネズミモチと在来樹種との競合の有無を明らかにするため,兵庫県の西宮神社社叢において,トウネズミモチと同所的に分布する常緑広葉樹5種(ヤブニッケイ,ヤブツバキ,クロガネモチ,アラカシ,モッコク)を選定し,2003年から2015年までの個体群動態から競合の有無を解析した.また,トウネズミモチと在来樹種の葉の生理・形態特性を比較するため,最大光合成速度,葉の厚さ,比葉重などの機能形質および光環境を測定し,主成分分析を用いて解析した.個体群動態と主成分分析の結果から,トウネズミモチと在来樹種それぞれの生存戦略の違いおよび,トウネズミモチとの競合の可能性について考察した.