主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
遷移前期種は明るい場所に多く、後期種は暗い場所にも分布し、構造と機能を変化させてそれぞれの生育環境に対して適応的な生産戦略をしていると考えられている。しかし、具体的に構造と機能のどの部分がどれだけ生産性に寄与しているか調べた研究例は少ない。また、これまで葉分布は調査に多大な労力を必要とするため単純化されることが多かったが、近年、高分解能レーザースキャナの普及により詳細に調査可能になった。今回、静岡大学南アルプスブランチにおける主要高木種4種について、葉分布はレーザースキャナを用いて0.4m単位で調べ、生理機能は各樹種、陽葉と陰葉で個葉の光合成・蒸散特性を調べた。葉分布では樹種によって広範囲に薄く分布させる種や狭く集中的に分布する種などの違いがみられ、個葉の光合成特性では、光-光合成曲線の初期勾配・最大光合成速度、水利用効率などに違いがみられた。葉分布から推定した樹冠内の光環境の空間分布と個葉特性から樹冠光合成量を推定し、構造と機能の樹種による違いが樹冠光合成量にどのように影響しているのか、生育環境に適した生産戦略をしているのかを評価する。