日本森林学会大会発表データベース
第131回日本森林学会大会
セッションID: B3
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学術講演集原稿
IUCN保護地域管理カテゴリの課題
*伊藤 太一
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抄録

保護地域の分類は1933年のロンドン会議以来と言われるが、管理目的による分類は1972年のダスマン提案をふまえたミラーによる1978年のIUCN保護地域管理カテゴリの導入に始まる。1982年以降国連国立公園・保護地域リストにおいてもこのカテゴリが採用されたが、1994年にはカテゴリIbおよびVIを加え、2008年にはガバナンスによる区分も加わり今日に至っている。このように40年以上にわたる議論をふまえ変更されてきたが、今後も流動的である。その第1の理由としてはMABの提案者でもあるダスマンが指摘したように、広大な保護地域におけるゾーンの扱いが曖昧な点が挙げられる。第2に、保護地域管理カテゴリ導入時にIIとされた国立公園が、それぞれのカテゴリになり得るとして見直されたにもかかわらず、IIの例となっている矛盾が挙げられる。第3に、特に日本の場合は顕著であるが、カテゴリの重複指定の問題が議論されていない点が挙げられる。第5に、保護地域の定義もその管理カテゴリも、学術の場で議論されることなくIUCN内部で適宜変更され、ガイドラインが作成されたことが挙げられる。このため、各国の保護地域担当者の解釈次第でカテゴリが割り振られる余地が大きい。

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