主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第132回日本森林学会大会
回次: 132
開催地: 東京農工大学によるオンライン開催
開催日: 2021/03/19 - 2021/03/23
1985年に岐阜県高山市(旧荘川村)に植栽したケヤキ人工林の保育条件ごとの成長状況を調査した。調査区は,植栽後6年間の保育方法(集約区:6年間下刈り,粗放区:1年目のみ下刈り)と2000年に行った除伐方法の違いによりA区(集約区‐ケヤキのみ保残),B区(集約区‐ケヤキ,有用広葉樹保残),D区(粗放区‐ケヤキ,有用広葉樹保残),E区(粗放区‐除伐なし)に区分し,ケヤキと天然更新した広葉樹の樹高,胸高直径,樹冠級を2000年と2020年に測定した。樹冠級は,1:樹冠が林冠にあり被圧がみられないもの,2:側方からの被圧はあるが樹冠が林冠にあるもの,3:樹冠が林冠下にあるものに分類した。直径は,期首にはA区とE区,B区とE区で有意差がみられたが,期末にはA区とE区のみでみられた。樹高は,期首にA区とE区で有意差がみられたが,期末にはみられなかった。樹冠級1,2に相当するケヤキと天然更新木の比率は,全ての調査区において,期首と期末で大きな変化は見られなかった。しかし,ケヤキは樹冠級1,2が減少し樹冠級3が増加した。20年間伐採が行われていないため,全ての調査区で個体間の競争が激しくなり,被圧される個体が増加したと考えられた。