日本森林学会大会発表データベース
第132回日本森林学会大会
セッションID: P-117
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学術講演集原稿
岐阜県高山市のケヤキ人工林における保育条件の違いが成長に与える影響
*大洞 智宏渡邉 仁志久田 善純横井 秀一
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キーワード: ケヤキ, 保育, 成長, 人工林
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抄録

1985年に岐阜県高山市(旧荘川村)に植栽したケヤキ人工林の保育条件ごとの成長状況を調査した。調査区は,植栽後6年間の保育方法(集約区:6年間下刈り,粗放区:1年目のみ下刈り)と2000年に行った除伐方法の違いによりA区(集約区‐ケヤキのみ保残),B区(集約区‐ケヤキ,有用広葉樹保残),D区(粗放区‐ケヤキ,有用広葉樹保残),E区(粗放区‐除伐なし)に区分し,ケヤキと天然更新した広葉樹の樹高,胸高直径,樹冠級を2000年と2020年に測定した。樹冠級は,1:樹冠が林冠にあり被圧がみられないもの,2:側方からの被圧はあるが樹冠が林冠にあるもの,3:樹冠が林冠下にあるものに分類した。直径は,期首にはA区とE区,B区とE区で有意差がみられたが,期末にはA区とE区のみでみられた。樹高は,期首にA区とE区で有意差がみられたが,期末にはみられなかった。樹冠級1,2に相当するケヤキと天然更新木の比率は,全ての調査区において,期首と期末で大きな変化は見られなかった。しかし,ケヤキは樹冠級1,2が減少し樹冠級3が増加した。20年間伐採が行われていないため,全ての調査区で個体間の競争が激しくなり,被圧される個体が増加したと考えられた。

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