日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-340
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学術講演集原稿
森林整備施業後の土砂流出量の変化について
*廣瀬 満
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抄録

本研究は、山梨県の森林において2013年に森林整備(間伐)を施業後、2014~2020年の下層植生の植被率、土砂移動量、開空度等の変化をモニタリング調査し、土砂移動量による侵食の実態とその要因について明らかにした。調査地は山梨県内全域12箇所のスギ、ヒノキ人工林で、標高は350~1030ⅿ、傾斜9~37度、林齢は17~58年生となっている。

 森林整備直後は、林地斜面が荒れており土砂移動量も増加傾向にあったが、数年たつと植生も回復し、土砂移動量の減少がみられた。開空度が大きく、植被率が高く、傾斜が緩い調査地ほど土砂移動量が少ない傾向であった。植被率は間伐によって、植生回復した箇所と回復がみられない箇所がある。元来植生が多いスギ林は回復しやすいが、植生が少ないヒノキ林は、間伐してもすぐに林冠が閉鎖し、下層植生の回復は見込めなかった。今後、間伐して10年も経過すれば、どの調査地も樹冠が閉鎖してくるので、公益機能を高めるためにも、再び森林整備を実施する必要が出てくるだろう。

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