日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-341
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学術講演集原稿
火山性荒廃地に設置した三日月形緑化資材の2年間の侵食防止効果
*小川 泰浩, 上條 隆志, 武藤 惠
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抄録

噴火した火山の斜面に細粒の降下火山灰が被覆するとリル、ガリ侵食が急速に発達する。著者らは、斜面を改変せずに小運搬で設置できる三日月形緑化資材(特許6037518、ToCRと呼ぶ)を開発した。本報告は、2015年7月に設置したToCRの植生回復に伴う侵食防止効果を検討した。調査地は伊豆諸島三宅島の雄山に位置する緩傾斜荒廃斜面である。植生回復に伴う被覆の変動を明らかにするため、ToCR設置斜面(ToCR区)に1mコドラートを26か所、ToCRのない斜面(対照区)に22か所設定し、設置後2年間の被覆率を計測した。侵食の変動を計測するため、侵食ピンを各区のリル、リル間地、ToCRの堆砂エリアに設置し、設置後2年目のピン長の差を計測した。ToCR区の48か所、対照区の42か所にピンを設定した。ToCR区と対照区の植被率と侵食量の違いを統計検定により調べた。その結果、①植被率は、設置後2年目の夏季からToCR区と対照区に有意差がみられた。②侵食量は対照区リルとリル間地に、対照区リル間地とToCR区リルに有意差がみられた。③ToCRの堆砂エリアがほぼ満砂するとToCR区のリル間地やリルが堆積傾向となり有意差がみられなくなったと推察した。

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