日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-345
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学術講演集原稿
土石流先端部における流木塊の挙動
*鈴木 拓郎經隆 悠浅野 志穂高橋 佑弥村上 正人飯田 弘和奥山 遼佑
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キーワード: 流木, 土石流先端部, 粒子法
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抄録

流木の比重は一般的に土石流の比重よりも小さく,流木は表面付近の速い流れに乗って先端部に集積する。一方,先端部に到達した流木は底面等境界と接触し摩擦抵抗力を受けて減速する。水路実験により勾配が大きいほど,流木材料の摩擦力が小さいほど流木が先端部に集積することが明らかになった。これは勾配駆動力が流木を集積する方向に作用し,摩擦抵抗力が流木を分散する方向に作用するということで説明できる。勾配と摩擦抵抗力の関係によって先端部の最大流木濃度が決定するということである。そこで,先端部にその最大濃度よりも大きな流木濃度が与えられた場合の挙動を明らかにするために,流木塊に土石流を突入させて流下させる水路実験を行った。すると,前述の最大流木濃度よりも大きな流木濃度の状態で,流木があまり分散せずに長距離を流下することが明らかになった。流木塊は流木が摩擦力によって絡み合っていることから,その構造を破壊するためには摩擦力を上回る外力が必要であるからであると考えられる。流木の集積状態を考慮して施設配置計画を検討するためには流下に伴う集積だけではなく,流木の供給状態が重要となる。

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