主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第133回日本森林学会大会
回次: 133
開催地: 山形大学によるオンライン開催
開催日: 2022/03/27 - 2022/03/29
樹木の落葉散布を2次元で面的に推定できる新たなモデルを開発し、河畔林から河川への落葉供給数について評価を試みた。本モデルは実際の河畔林の風向・風速や葉の落下速度、樹冠中央部の高さなどに基づいて落葉移動をシミュレートするものであり、2本のヤナギで調査した落葉散布データを用いて検証をおこなったところ、樹冠近傍を除けば実際の落葉散布を比較的よく再現できることが分かった。
次にヤナギ同齢一斉林のような単純な林分を想定し、本モデルで河畔林の落葉散布を試算した。河川への落葉供給数は林帯幅が広くなってもあまり増加しないことが明らかとなったが、これは河川に近い樹木からの落葉供給が極めて大きいためであった。むしろ落葉期の主風向に対して河畔林が風上側にあるか風下側にあるかによって、河川への落葉供給数が大きく異なることが分かった。また河道が大きく蛇行していると、基本的には直線河道よりも谷長あたりの落葉供給が増加すると評価された。ただし河畔林の立木密度が低いと、蛇行によって河川近くの樹木が無くなり、逆に落葉供給が減少することもあった。