抄録
本論文では、連続体構造物の最適設計に遺伝的アルゴリズムを適用する。解析対象の形状をスプライン関数で表現する。連続体の遺伝子表現は、スプライン関数の制御点(節点, knot)と材料コードを遺伝子とすることで定義される。このような遺伝子表現を持つ個体によって集団を構成し、これに選択・交叉・突然変異などの遺伝子操作を施して最適形状を決定する。解析対象として、せん断力を受ける平板の最小重量設計問題を考える。最初に境界形状決定問題に適用し、形状最適化アルゴリズムの有効性を確認する。続いて、形状と材料の同時最適化問題に適用する。