日本ファジィ学会誌
Online ISSN : 2432-9932
Print ISSN : 0915-647X
ISSN-L : 0915-647X
AND演算子を調整するファジィID3の一提案
林 勲前田 利之小澤 順
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 11 巻 4 号 p. 677-683

詳細
抄録

本論文では, AND演算子を調整するファジィID3を提案する.ファジィID3は馬野らによって提案されたファジィルールの獲得手段である.データ集合が与えられると, メンバーシップ値による相互情報量を求め, 相互情報量が最大となる属性を選択して, ファジィルールを表現する決定木を構成する.しかし, ファジールールの構成はメンバーシップ関数の形状や演算子に大きく依存し, 必ずしも最適なファジールールが得られるとは限らない.本論文では, ADN演算子をt-norm演算子で定義し, 黄金分割法を用いて相互情報量が最大となるように演算子を調整するアルゴリズムを定式化する.まず, アルゴリズムを定式化し, 黄金分割法を適用するために相互情報量がt-norm演算子のパラメータに関して単峰性を満足するかを議論する.次に, 数値例によって本手法の有用性を示す.

著者関連情報
© 1999 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top