2000 年 12 巻 4 号 p. 552-561
多次元空間上のデータの線形構造をとらえたファジィクラスタリングを考える。これまでのファジィクラスタリングで用いられてきた適応型(Adaptive)手法には, クラスタリング過程において目的関数の値が増加するという問題点があることを示す。そして正則化の概念を次元係数の決定に導入することにより, 目的関数が単調減少する手法を提案する。また, 目的関数のメンバシップと次元係数の正則化に「べき乗による正則化」と「エントロピー正則化」を組み合わせた4つの定式化を示し, その簡単な数値例を紹介する。