日本ファジィ学会誌
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ローカル・ルールを用いたトラス構造物設計法について
豊田 哲也北 栄輔
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2000 年 12 巻 5 号 p. 677-685

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抄録

本研究では、セルラ・オートマタを用いた平面トラス構造物の設計法について述べる。セルラ・オートマタに基づく構造物設計法では、最適化はローカル・ルールと呼ばれる隣接棒要素間の局所関係式に基づいて行われる。提案する方法では、ローカル・ルールを最適化問題から解析的に導くことについて述べる。各要素の断面積が設計変数に取られ、設計目的として構造物重量を最小化することと、応力分布を目標応力以下に下げることを考える。そして、ローカル・ルールを導くためにCA制約条件と名付けられた特殊な制約条件を導入する。これらの目的関数や制約条件からペナルティ関数を定義し、それを停留化することでローカル・ルールを得る。導いたローカル・ルールを平面トラス構造物の設計に適用する。

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© 2000 日本知能情報ファジィ学会
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