日本ファジィ学会誌
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修正ボックス・カウント法による建築平面形態の特徴分析
佐藤 祐介新宮 清志
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2002 年 14 巻 2 号 p. 198-207

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抄録

建築の平面形態には、その空間を体験する者の動線を決定する要素があり、人間と建築との関係に於いて重要な役割を担っていると考えられる。特に近代以降、直角構成による平面計画からの逸脱・逃避を試みる形態が現れ始めたのを皮切りに、多種多様な形態が建築の構成要素として用いられることが常識になりつつある現在、今一度この「平面形態」なるものを考えてみる必要があるといえる。本論文では、人間(空間体験者)の視点により、多種多様な建築平面形態の分類を可能にする指標(驚きの度合い)の提案を行う。その際、サンプルとして、著名な建築家の手による建築の平面形態を筆者の提案による「修正ボックス・カウント法」によって分析し、それらの結果を比較・考察するものである。

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© 2002 日本知能情報ファジィ学会
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