抄録
監視カメラ等、低照度下で撮影されたカラー静止画像及び動画像中の被写体の色彩情報を、近傍及び時系列を考慮しながら復元するアルゴリズムを提案する。標準照度下及び低照度下の両方で撮影された各配色カードの画素値対(L^*a^*b^*)を事例データとし、各画素について式差を基にした評価値が最小の事例を用いて復元を行う。低照度下におけるCCD特性により顕著に現れるまだら模様除去のため、近傍色彩情報及び時系列情報を利用して評価値を更新する。提案手法とCCDカメラにより構築した実システムを用いて動画像復元を行った結果、近傍の色彩情報や時系列情報を考慮しない手法に比べ、被写体領域の式差が平均10%程度減少する事、また時間経過に伴い画質が向上する事を示す。提案システムは、CCDカメラを利用した監視システムの基礎を与えるものである。