日本ファジィ学会誌
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符号行列によるファジィ関係式の解法
韓 生廉関口 隆
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1992 年 4 巻 1 号 p. 160-171

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抄録
ファジィ関係式は 1967 年に Sanchez によって提案され, その後多くの研究者によってファジィ関係式の解法に関する発表がなされた.しかし, 互いに包含関係にない解集合だけを求める方法は報告なされていない.本解法は塚本らの解法を基にするものである.塚本の解法では, 解を求めるための行列W^kのうち, 解が空集合となるWがあり, ある解集合が他の解集合に包含される場合があるることに対して, 大小を比較する符号を行列に導入し, 符号行列により包含関係にない解のみを得る方法を提案する.さらに, 解が存在しない場合に, 行列TとWにより簡単に判別できることを示す.
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© 1992 日本知能情報ファジィ学会
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