抄録
高木・菅野タイプのファジィモデル構築における諸問題を整理し、人間の知見や直観を有効に利用するための対話的アプローチを〓〓する。データ分析において手順を特定化できないという意味でファジィモデルなのであって、したがって努力は、多次元空間に展開するデータをいかに観るかということに向けられるべきである。人間の判断が有効に働くレベルまでいかにデータ分析をおこなうかということがファジィモデリングの課題であると考える。システムモデリングとは人間のあいまいな知識を目的に応じて整理する行為であるという視点から、データ分布の連続性と線形性とのバランスを考慮した対話的ファジィモデリング手法を紹介する。