抄録
ファジィ数理計画法は、不確実な条件下における意思決定手法として多くの研究がなされている。広範囲の問題を扱うためには、目的関数の係数や要求水準にファジィ数を認めた定式化が望ましい。このように問題に含まれるあいまいさが大きい場合、解自体もあいまいになると考えるのは自然である。そこで、筆者らは決定変数にファジィ数を認めた解法を提案した。ファジィ解は、ファジィ理論独自の概念で、解の可能性を視覚的に見ることができるという長所がある。このファジィ解を考慮した多目標計画法に対して、対話型解法を適用することで、意思決定者の満足解を得ることができる。しかし、既往の対話型解法は、数理計画法に関する十分な知識を必要とするので、意思決定者にとって扱い易い解法とは言えない。そこで、本論文ではファジィ推論を意思決定支援手法として用いることで意思決定者の負担を軽減した解法を示す。さらに、適用例として栄養摂取計画問題を検討する。