日本ファジィ学会誌
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オフィスプランニングの知識獲得に関する基礎的考察 : 修正案提示による知識獲得支援システム
則竹 茂年古橋 武内川 嘉樹
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1994 年 6 巻 1 号 p. 199-210

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抄録
オフィスのフロアゾーニングを行うには、窓や入口等の相対的位置関係、部門どうしの相関等の種々の要因を考慮して各部門ユニットを配置しなくてはならない。このフロアゾーニングを自動で行うには、各部門ユニットに対して専門家が持つ知識を獲得する必要がある。しかし、専門家は問題の解法を無意識に体得していたり、あいまいなままの知識として持っていることが多く、専門家からの知識獲得は汎用的な手法のない難しい問題である。筆者らは、作業着手手順決定問題を例にとり、あらかじめ入力された知識の修正案をファジィ推論により求め、提示する知識獲得支援システムを提案してきた。本論文では、オフィスのフロアゾーニングの知識獲得に関する基礎的な検討を行う。そして、配置スペースをファジィ分割し、所属度合、固定度合の2つの概念を導入し、これら2つの概念を同時に表現できる所属度曲線を提案する。さらに所属度合、固定度合及び部門ユニットの相関の度合を獲得すべき知識と見なし、上記の修正案提示による知識獲得支援システムの適用を試みる。本手法の有効性を確認するため、シミュレーション実験を行う。
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© 1994 日本知能情報ファジィ学会
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